2013年3月10日日曜日

腹八分目社会の建設に必要なこと

腹八分目社会を建設するためには、リフォーム程度の改良では足りないと考えています。

つまり、更地にして、新しい家に建て替えるくらいの覚悟がなければ、手に入れることはできないということです。

その理由を自動車に喩えて説明すれば、いま我々の所有している社会は、大きいことはいいことだという発想でつくられた、ガソリンをがぶ飲みする大排気量エンジンを積んだLサイズのアメリカ車のようなもの。

そういう不経済なクルマをいじくって、パワー競争でライバルを圧倒しようとしているのが、いまの流れなのです。

しかし、そんな暴走をしてレースに勝った先に、幸福な未来が待っているとは到底思えません。

勝利の代償に、化石燃料も地球環境も枯らしてしまっては、レースをするどころか、一ミリもクルマを動かすことができないように、社会を持続していくことができないからです。

私に限らず、多くの人がこんな所有を続けていたら、我々の生活はもたないなと気づいているのではないでしょうか。

その証拠に、道路を走るクルマを観察してみてください。

以前に比べ、革新的な技術を投入したコンパクトなクルマが目立っていませんか。

大排気量のエンジンを積んだ大きなクルマを所有することが立派であるという見栄を捨てるユーザーが増えるなか、メーカーもそのニーズにおされ、燃費の良いクルマの開発を競い合う流れに変わりつつあるのです。

これも、自動車社会を存続させるためには、かなり大規模なイノベーションをしなければならないと、多くの自動車メーカーが危機感を抱いているからです。

そのためには、従来の設計の小改良で間に合うはずはありません。

社会システムも同じなのではないでしょうか。

白紙から設計をし直すくらいの熱意がなければ、革新的なイノベーションの実現は無理でしょう。

規模の大きさを競い合い、大量生産・大量消費・大量廃棄で幸福を満たそうという社会システムは、太りやすい体質の人がドカ食いで満足感を得ようとするのと同じで、決してダイエットに成功するはずがないのです。

また、たとえダイエットに成功しても、かなりきつい我慢と努力が必要とされるはずです。

そんな無理なダイエットをしなくても済むようにするには、太りにくい体質を手に入れるのが、一番の近道なのです。

つまり腹八分目の食事量でも、それで十分足りる体質の社会システムにつくり替えることで、幸せな生活を諦めずに済み、地球環境も改善されていくという、二兎を獲られるのです。













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