2013年3月24日日曜日

逆モータリゼーションから始めよう

自動車への依存度を低めることは、環境問題を軽くする最も効果的な方法のひとつです。

現在、我々は自動車のない生活が考えられないほど、自動車への依存度が高くなっています。

ほんの半世紀前までは一家に一台マイカーをもつのが憧れだったのに、今では各人がマイカーを所有している家庭を見るのも珍しくありません。


また、マイカーの所有者が増えるほど、バスや電車などの公共交通離れが進み、それが公共交通の衰退を招いてしまうので、ますますモータリゼーションを強めてしまうという悪循環を生んでしまっています。


この急速に拡大したモータリゼーションで、地球温暖化や化石燃料の枯渇など、様々な環境問題が悪化しました。

こうした現状を深く受け止め、各自動車メーカーは低公害車や低燃費車の開発に積極的に取り組んでいますが、劇的な改善が望めるとは思えません。

例えば、ガソリンを使わず排気ガスを出さない電気自動車といっても、その電気は火力発電や原発などからつくられるのですから、世の中のクルマをすべて電気自動車に切り替えても、環境問題の悩みから解放されることはないでしょう。

それにそもそも、自動車の生産には、大量の資源とエネルギーが投入されるのです。

その現実に目をつぶって、環境性能に優れた自動車を開発することで、自動車の生産増による弊害をかばおうという姿勢では、とても地球の健康を回復させることはできないでしょう。

それは、愛煙家がタバコの本数を減らすのを避けたいがために、低タールのタバコに切り替えるのと変わらぬ解決策にすぎないからです。

といっても、大抵の人は、マイカーなしの生活を想像しただけで、疲れてしまうのではないでしょうか。

多くの都市のつくりが、マイカーをもたないでも不便を感じなくて済む合理的なつくりにはほど遠いからです。

逆モータリーゼーションを成功させるには、生活者に犠牲を強いるより、生活者が自然な選択でマイカーを手放せられるような、合理的な都市の設計を優先すべきでなのです。

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