2013年4月6日土曜日

買い物弱者を減らせる都市設計とは

買い物弱者の増加が深刻な社会問題になっています。

この問題の背景には、高齢化社会とモータリゼーションを前提に組み立てられた都市設計があります。

つまり、近所にスーパーマーケットがないような不便な場所に暮らしていても、モータリゼーションが進んだ現代ならば、圧倒的多数の住民がマイカーを所有しているので、そういった問題にあまり神経を使う必要がないという考えのもと、都市設計が進められてきたということです。

しかし、高齢人口の増加に伴い、運転免許を返納する高齢者が増えています

また、現代は核家族化も進んでいます。子供たちが遠くに離れてしまい、高齢者世帯も増加傾向にあります。

もちろん、高齢になれば、足腰も弱ります。近所にスーパーマーケットがなければ、若い人以上に堪えます。

ならば、公共交通機関を利用すればいいという発想になりますが、マイカーを買い物の足に使う住民が増えたせいで利用者が激減すれば、例えばバス会社は、バスの本数を減らしたり、採算のとれない路線を廃止するなど、大幅なコストカットに踏み切らざるをえなくなります。

そうなれば、利用者は一番近いバス停に行くのさえ、骨を折ることになってしまうのです。

その結果、マイカーをもたない高齢者は買い物弱者に転落し、それが大きな社会問題になっていくというわけです。

では、どうすればこの問題は解決されるでしょうか。

そこで提案したいのは、逆モータリゼーション、つまりマイカーに依存しなくても済む構造の都市設計です。

そのための正しいアプローチとしてまず考えられるのは、居住ゾーンから商業ゾーンへの移動距離の短縮です。

移動距離が短ければ短くなるほど、徒歩で買い物に行きやすくなるからです。

さらに、足の弱い高齢者の住宅を、より商業地に近い場所におくようにすれば、買い物弱者の問題は劇的に改善されるでしょう。




付け足しになりますが、マイカーに頼る必要がなくなれば、広大な駐車場をもつ必要がなくなり、ますます商業ゾーンのサイズを圧縮でき、移動距離を縮めることが可能になります。

逆モータリゼーションは、都市のコンパクト化にも大きく貢献するのです。

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