2013年5月18日土曜日

なぜ低いワークシェアリングの評価

労働イノベーションを起こすツールとして、ワークシェアリングは大変なパワーを秘めています。

しかし、現代社会においてワークシェアリングの評価は高いとは言えません。

その理由を考えてみたいと思います。

ワークシェアリングの意味を調べてみましょう。

『大辞泉』によれば、ワークシェアリングとは「労働時間の短縮などにより、より多くの人で仕事の総量を分かち合うこと。おもに、雇用の維持・創出を目的として行われる」という意味です。

従ってワークシェアの必要度が高まるのは失業率が高い時です。

仕事の分かち合いで失業率を低める効果が期待できるからです。

しかしそういう事態に陥っても、実際にワークシェアリングを採用する企業は多くありません。

なぜでしょう。

それは企業・労働者双方にとって、あまり歓迎できない側面をもっているからです。

企業にとっては、従業員を増やすことは、交通費、備品費など人件費を増やすことにつながります。

また、全従業員の労働時間を一律に減らすということは、優秀な人材の労働時間を減らすことにもなってしまいます。

リストラされるような能力の人材を受け入れることも、労働生産性を落とすはめになるのではないかと企業は恐れます。

一方従業員は、労働時間が減ることで給料も減らされてしまうことに抵抗感を覚えます。

不況時でただでさえ給料があがらないのに、これ以上収入を減らされたらたまったものではないのです。

経済全体で見ても、平均賃金が低くなることはデフレを悪化させる要因になります。

以上のような負の側面を抱えているので、ワークシェアリングに積極的になれないのです。

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